もともと、霧島火山は、鹿児島・宮崎の県境に位置する火山群の総称です。
最高峰韓国岳をはじめ、天孫降臨の神話の山として知られる高千穂峰、歴史時代の多くの
噴火記録をもつ新燃岳や御鉢など20余りの火山が、
北西−南東方向に長い30km×20kmの狭い地域に分布しています。
「福寿鉱泉水」の採水箇所は、この地域の南端の地下855mですが、
「福寿鉱泉水」を掘り当てた際のボーリング柱状図(掘削中の地下状況図)である、
"源泉状況報告書"を見て頂ければ解るように、掘削途中の地層は、
火山灰が凝結した火山砕せつ岩の一つ凝灰岩や、マグマが冷え固まってできた岩石である
安山岩など火山に起因する地層が大部分であります。
「福寿鉱泉水」の独特の味・特徴は、霧島火山の賜物なのです。
なお、温泉法施行規則第3条によると、事業者が温泉掘削を行う場合、掘削が完了したら
「温泉掘削工事終了届」を都道府県(鹿児島県)へ提出する義務があります。
"源泉状況報告書"は、この資料の一つであり、採水箇所の地質状況がよく解ります。